高血圧対策が腎臓疾患を予防する
高血圧は生活習慣病の一つで、喫煙や運動不足、塩分と脂質の多い食事が問題となっています。
高血圧と腎臓の関係について考えることで、生活習慣病予防に繋がります。腎臓疾患で内科に相談される方の多くは、高血圧予防の指導を必要とされています。
塩分と水分の調整
腎臓は塩分と水分の調整をする働きをしています。血液中の塩分濃度が高めだと脳が喉の渇きを訴え、水分補給が必要と判断します。腎臓は水分の吸収を始め血液中の塩分を薄めます。その反対に塩分濃度が低い場合、腎臓は尿とともに水分排出し塩分濃度を調節します。腎臓の機能が弱まると、血液中に塩分が残り水分を集めた結果、血液量が増え血圧が上昇します。高血圧は腎臓に悪循環をもたらせますので、高血圧対策が欠かせません。腎臓疾患の可能性がある場合、内科で医師の指導が必要です。
血液をきれいに保つ
腎臓は血液を濾過する働きをしています。腎臓には末梢血管が無数にあり、血液にのってきた老廃物や塩分を濾過して心臓へときれいな血液を送ります。運ばれてきた血液の中に、必要な養分が含まれていれば再吸収します。末梢血管が硬くなり腎臓の働きが鈍くなると、血液の流れが滞り老廃物を排出する尿が出なくなります。排出されずに蓄積されると毒素となり、尿毒症となってしまいます。血圧の調整ができなくなると末梢血管の抵抗が大きくなり、さらなる血圧の上昇を引き起こします。
また腎臓は血圧が低下してくると、血圧を維持するホルモンを分泌し、血圧低下を防いでいます。
高血圧予防は腎臓の働きを安定させ、生活習慣病対策に大きく貢献します。
塩分過多の食事、アルコールの過剰摂取、喫煙による健康被害は早めの対策にて改善していきましょう。
当クリニックは腎臓内科、禁煙治療、循環器科、一般内科の診療を行っております。地域に密着し、かかりつけ医として皆様の健康維持に役立ちたいと考えております。身体の不調でどの診療科目にかかれば良いかご不明の場合でも、お気軽にご相談下さい。当クリニックは世田谷区用賀にございます。